業務指針

クライアントの利益を最大化します。

様々な価値観を踏まえて多様でシンプルなデザインするためには、それらを横断する方法論が必要です。

設計事務所の仕事は、単に外観のカッコよさを求めたり、その図面を描いたりすることではありません。

お施主様の思いをお聞きし、敷地の風土を読み解き、しっかりと資金計画を立て、工事の正確さを監理しながら、実際の空間にしてゆくことが私たちの仕事です。

私たちは、企画段階から実現に至るまでのあらゆるフェーズにおいて、右に掲げる7つのポイントをルールとして、様々な方面から横断的にお施主様をバックアップし、その思いを実現します。

コミュニケーションを、重視します。   ≫

●信頼関係を構築するために

建物を設計・監理するということは、お施主様の生活や将来に携わるということでもあり、 お施主様と私たちの信頼関係がなくては、なかなか成功は難しくなります。
信頼関係を築くために、まずは私たちがお施主様の声や思いを正確に受け止められるかどうかが大切だと考えています。

●わかりやすい説明

私たちは、なるべくわかりやすい説明を常に心がけています。CG・ヴァーチャルリアリティ・模型・スケッチなどを使ってご説明します。

建築は一品生産品であり、既成品を買っていただく訳ではありません。何気ない会話に込められたお施主様の思いをくみ取って、それを素敵な空間として、お返ししたいと考えています。そのためには、お互いがイメージをしっかり共有することがとても重要です。専門用語や図面の見方など、わからないことがあれば、遠慮なくどんどん質問してください。

柔軟に、デザインします。        ≫

●自由度の高さ

設計事務所のメリットの一つは、計画の自由度が高いことです。
空間モジュール・構造方式・素材・設備機器のいずれをとっても、「標準仕様」という物はありません。また、「nLDK」といった、既成概念に従った間取りである必要もありません。お施主様のイメージに合わせて、最適な空間を自由に作ることができます。

●こだわりとしなやかさ

私たちは、自分たちのデザインポリシーを大切にしたいと考えています。ですが、それは計画の自由度を損ねるものでは決してありません。こだわりと同時に柔軟性としなやかさを持って、常に客観的に「何が大切な価値なのか」を考え、お施主様が心地よくしっくりと感じていただけるようなモノづくりをめざしています。
私たちは、お施主様にとって有意義な存在でありたいと考えています。

施工者からの独立性を、堅持します。   ≫

●設計施工分離

建築家に頼むことの一番の特徴は、「設計と工事が別々の会社に発注されること」です。
分離発注だからこそ、建築家は施工会社の利益にとらわれず、独立した立場の専門家として、お施主様の様々ニーズにきめ細かく対応した建物(すまい)を実現することができるのです。
私たちは、どんなプロジェクトにおいても、設計事務所としての独立性を堅持いたします。

●工事監理

ところで、「工事監理」とは作成した図面や仕様書のとおりに、工事が行われているかを私たちが確認することです。
一方「施工管理」とは、施工会社が、図面内容を実現するために専門業者や職人を段取り良く手配し、その品質を管理することです。
つまり、工事監理とは、施工会社の仕事内容を、第3者としてチェックすることです。工事監理は、品質を維持するために欠かすことのできない作業です。

工事監理如何によって、できばえがまったく変わってしまうといっても過言ではありません。


チームワークを、重視します。      ≫

●トータルコーディネート

建築には金融・税制・登記・土地など様々な専門分野が複雑に関係しますので、各種の専門家の力を結集することが必要です。
一方で、準備段階から竣工後のメンテナンスまで、お客様と継続的に接点があるのは、私たち建築家だけです。
私たちは、お施主様の相談役であり、代理人であり、よきパートナーとなって、初期段階からアフターサービスまで、トータルにサポートします。

●適正な工務店選定

工務店を選定していただくことは、建物をつくるチームをつくる上で、とても重要なことです。
工務店を決定していただく際は、原則として実施設計後に相見積もりを実施し、競争原理を導入します。ただしこれは品質の劣化を招くような過度な競争を期待するものではなく、適正な金額を見極めることを目的とします。
場合によっては、はじめから1社を指定しチームを組んで進めさせていただくケースや、基本設計段階で数社を比較して工務店をご決定いただくケース、お施主様に工務店を指定していただくケースもあります。
それぞれに、メリット・デメリットがありますが、いずれにしてもチームワークの精神を大切に、みんなで一緒にモノづくりを進めます。

経験を活かして、思いをカタチにします。 ≫

●土地の価値を活かす

土地の潜在価値を活かすことは、私たちの役目です。そのためには、建築関連法規に精通し面積や高さを無駄なく利用することはもちろんですが、実際に建物が立った時、そこにどのように光が入り、そこから周りがどのように見えるか?これまでの実体験を元に、想像力を働かせながら「立体的」にプランニングします。

●ディティールデザイン

建築には、きめ細かく配慮の行き届いたディティールが求められます。きめ細やかに配慮をしたディティールが集積した時に初めて、全体としてのデザイン性が生まれると考えています。実践を通して身に付けたノウハウを活かし、ディティールの設計を行います。

専門技術者として、品質を担保します。  ≫

●耐震性

耐震性は、建物において最も基本的性能です。現在の建築基準法は、幾度かの地震や偽装事件の度に改正されて、社会全体の経験則に基づく最適性があると考えることができます。構造設計に際しては、建築基準法に定められた基準を順守した上で適正な安全率を見込んで計画します。また計算通りに現場が施工されるように監理を行います。ご希望や計画諸条件によっては、より等級の高い構造設計を行うことも可能です。

●省エネ

省エネ性能も、建物に求められる基礎的条件の一つです。住宅の場合は、私たちは原則として「次世代省エネ基準」の断熱性能を推奨しています。断熱性能を上げるということは、ライフサイクルコストを下げるということです。また、冷房や暖房に過度に頼らずに、自然環境と調和し、ストレスのすくない日々を送っていただくためにも、大切な初期投資だと考えています。

●劣化対策

大量消費の時代は終わり、建物の長寿命化が求められています。私たちは、建物の劣化対策やメンテナンスのしやすさに心掛けて設計いたします。木造の場合は、そのモノサシとして「住宅性能表示制度」の基準を採用し、劣化に配慮した樹種や工法の選定を行います。また、防水に関しては、1次止水が劣化しても大事故にならないために2重3重の対策を施すよう工法の選定を行います。

幅広い情報を、ご提供します。      ≫

建物を取り巻く法規や施策の情報は膨大です。 その中から必要な情報を見出すのは容易ではありません。どういう点に気を付けるべきか、お施主様それぞれの条件に合わせて、なるべくピックアップしてご提供するように心がけます。
個別の内容については、税理士・司法書士・モーゲージプランナーなどにご相談いただくケースもありますが、必要に応じて専門家をご紹介することも可能です。

例1)建築法規の緩和

  • 容積率の緩和
  • 建蔽率の緩和
  • 斜線制限の緩和
  • ロフトや小屋裏収納の緩和

例2)節税対策

  • 住宅ローン減税
  • 贈与税の軽減
  • 相続時精算課税制度
  • 3000万円特別控除
  • 名義共有・財産分与・持分比率

例3)助成制度・金融関係

  • 耐震建て替え助成金
  • 長期優良住宅
  • 民間ローン比較
  • フラット35S金利優遇
  • 住宅エコポイント
  • その他各種補助金