トータルコスト

建築には土地代と工事費だけでなく、様々な諸費用が必要になります。
ここでは、大きく工事費と諸経費に分けてご説明します。
実際には、計画ごとに資金計画表をお作りし、トータル予算を把握した上で計画を進めてまいります。

工事費

木造住宅の本体工事費の目安は、以下のとおりです。
RC・鉄骨造の他、住宅以外の案件については、別途ご相談ください。

木造住宅本体工事費目安(税込)

約25坪: 1800万~2500万
約30坪: 2100万~3000万
約35坪: 2400万~3500万
約40坪: 2700万~4000万

  • 附帯工事(地盤改良・外構工事)は、内容によって20万~300万が別途必要となります。
  • 上記は概算であり、工事金額は、同じ床面積でも建物形状・仕上げ材・設備性能によって金額に大きな差がでます。
  • 工事金額は、各フェーズにおいて、初期概算・概算見積り・本見積もりと、見積もりを重ねることによって、最適化を図ります。
区分 項目 内容
本体工事費 建築工事費 仮設工事・基礎工事・木工事・屋根工事・金属工事・防水工事・建具ガラス工事・左官タイル工事・塗装工事・内装工事・雑工事
造作家具工事費
設備工事費 電気設備工事・給排水衛生設備工事・ガス設備工事・床暖房工事
附帯工事費 外構工事費 舗装工事・排水工事・植栽工事
地盤改良費 0~100万円(地盤調査結果により大きく変動)
オプション工事費 ソーラーパネル・セントラルヒーティング等
別途工事費 解体処分費 木造の場合3万円/坪程度
電話・LAN工事費 住宅の場合、不要なことが多い
給排水引込工事費 東京都の場合、80万円~
カーテン工事費 10万円~30万円
冷暖房器具代 30~60万円
家具・家電費 家具についてはコーディネートさせて頂くことも可能

諸経費

区分 項目 内容
工事に関する諸経費 確認申請・検査手数料 木造2階建ての場合約7万円・3階建ての場合約12万円
敷地測量費 10~30万円(規模・内容等により異なる)
地盤調査費 3~5万円(方式により異なる)
地盤保証料(任意) 3万円前後
工事完成保証料(任意) 10万円前後(保証内容により異なる)
水道加入金 東京都の場合、不要(自治体により異なる)
地鎮祭祭典費用 神主さん初穂料:4~5万円
上棟式(任意) 職人さんへのご祝儀・食事代
税金 登録免許税 土地所有権移転登記:不動産評価額の0.3~1.5%
建物所有権保存登記:不動産価格の0.15~0.4%
抵当権設定登記:ローン金額の0.1~0.4%
印紙税 設計・監理契約印紙代
工事請負契約印紙代 1000万~5000万:2万円/5000万超:6万円
金銭消費貸借契約書印紙代 1000万~5000万:2万円/5000万超:6万円
不動産取得税 課税標準額×3%(軽減処置あり)
固定資産税 評価額×1.4%(軽減処置あり)
都市計画税 評価額×0.3%(軽減処置あり)
その他経費 つなぎ融資利息 つなぎ融資を利用する場合のみ
ローン融資手数料
ローン保証料 フラット35/フラット35Sは不要
団体信用生命保険特約料
火災保険
地震保険(任意)
適合証明検査手数料 フラット35/フラット35S等利用時
引越し費用
仮住まい家賃
司法書士報酬 登記にかかる手数料
土地取得費 土地代金 手付金は10%
土地仲介手数料 土地代×3%+6万+消費税
消費税 土地代金に消費税はかかりません
  • 各項目について不明な点は、ご相談ください。
  • ローン・保険等については、銀行のローン商品によって内容が異なりますので、銀行のご担当者にご確認ください。
  • ローン・保険等について、サポートが必要な場合はファイナンシャルプランナーをご紹介しますので、ご相談ください。

コスト管理について

トータルコスト管理については、以下の方針のもとに行ってまいります。

(1) 事前計画を大切に

「安心して長期的に資産価値を維持・向上できる建物」をつくる為には、 詳細条件整理などを事前作業としてしっかりと行うことが非常に大切です。
その事前業務があってこそ、「資産力のある建物」を正しくお客様にご提供できると考えています。

(2) シンプルが基本

必要以上の無駄を省くこと。何と言ってもこれがコストコントロールの大原則です。
計画の初期の段階で、過剰な面積やデザインを丁寧にそぎ落として、ご予算に適した空間をご提案します。

(3) メリハリのあるコスト配分

「風呂場にはお金をかけたい」とか「サッシは木製にしたい」、「リビングは広々としたい」など、 お客様それぞれにこだわりたい部分があるはずです。
そのこだわりこそが、建物の長期的な資産価値だと考えています。 お客様それぞれのこだわりを確実に実現するために、メリハリを大切に計画をすすめます。
必要以上にお金をかけなくてもいい部分を、はっきりとお伝えすることも私たちの大切な仕事の一つだと考えています。
逆にどんなに予算が厳しくても「ここだけはお金をかけるべき」というポイントをしっかりと主張することもまた、私たちの大切な仕事です。

(4) コストの透明化

工事費コストの透明化を徹底します。 「一式いくら」のブラックボックスを撤廃し、明細化することが、 コストを適正にコントロールするための、必要不可欠なノウハウです。

(5) バリューエンジニアリング

「機能を下げずに、価格を下げること」がVE手法(バリューエンジニアリング)です。
たとえば、屋根の勾配角度が違うと、足場などの違いにより、工事費に大きな差が発生します。木製フローリングといっても、無垢材か複合材かどうかで値段が変わります。
「機能を下げずに、価格を下げる」ための検討を何度も繰り返して計画内容にフィードバックします。