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Fit建築設計事務所のブログ

 

以前、このブログでも一度紹介したスミカプロジェクト。
http://kenchiku.tokyo-gas.co.jp/sumika_project/
前回は藤井が行ってきましたが、私山本も先週、数人の建築家のみなさまと連れだって宇都宮に行ってまいりました~(ありがとうございました)
このプロジェクトは、東京ガスの主宰により、伊東豊雄、藤森照信、西沢大良、藤本壮介の建築家4人が、「原始的(プリミティブ)な住まい」というテーマで、それぞれ実験住宅を建てたものです。
1番印象に残ったのは、やっぱり藤本さんでしょうか?(左二つの写真)2~3mの鉄製ボックスがいくつか集まって出来ています。それぞれの箱の上には、が植えられています。実験という側面は強かったので、実際に住めるかどうかは別として、いろんな意味で刺激を受けました。
その中でも一番感じたことは、家の中に段差や大小さまざまな空間があって、「登る」「かがむ」「すわる」「のけぞる」という動作があちこちで必要で、それが魅力的だと感じられる空間になっていること。(例えて言うならジャングルジムのような感じ?)
最近の一般的な住まいは、バリアフリーが徹底されていたり、天井の高さや扉の高さがほぼ決まっていたり、便利さに重点が置かれています。
でも、例えば、茶室のニジリグチのように、伝統日本家屋には高さの低い空間や段差のある空間がいっぱいあり、楽しさや独特の風情を醸し出しています。
バリアフリーという画一された価値観にとらわれすぎず、それ以上に必要なものを考えることの大切さ。普段の実務では、ついつい忘れがちですが、今回そんなことに気付かされた気がします。
右二つの写真はおまけ(^^)/
近くにあった、「大谷石資料館」。かつての大谷石の採掘場跡です。
地下に東京ドームぐらいの巨大な神殿のような空間があって、圧巻でした。一番右の写真は、地下の底から約50m上の天井の穴から地上のを見たところです。めちゃくちゃ神秘的です。

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