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Fit建築設計事務所のブログ

写真は、本日の「中野の家」の現場内部の様子。

縦に伸びる吹抜けが、隣地の緑の借景と呼応して、いい感じになりそうな気配♪
現場は、ほぼ内装の石膏ボードが貼り終わって、これから仕上げ工事に入ります。
今日は、その下地の状況のチェックを行いました。
ところで、この案件では、内装仕上げに塗装仕上げを採用させていただきました。
塗装仕上げは、
・継ぎ目がない
・質感がいい
・経年の変色が少ない
などのメリットがあります。
逆に、下地処理を怠ると、クラックが入りやすいというデメリットがあります。
なので、極力そのクラックを入れないようにするには、丁寧な下地処理が欠かせません。
今日の現場では、
・ボードとボードのジョイントの処理は適切か?
・ボードと枠などの取り合い処理は適切か?
・ボードを固定するビスピッチは適切か?
・ビスの頭が出てないか?
・壁と天井の周り縁の処理は適切か?
などを確認しました。


事前に、注意してほしいところを工務店さんにお伝えしてあったので、
数点の指摘はあったものの、ほとんど問題なさそうでした。
ところで、クラック防止のためには、下地ボードのジョイント部の「パテ」が重要になります。
パテは、ボードとボードの継ぎ目を平滑にします。
また、パテは弾性があるので、揺れに対し追従することによってクラックを予防します。
ただし、パテがその効果を発揮するためには、ある程度「塗り厚さ」が必要になります。
「塗り厚さ」を確保するために、下図のように、ボードとボードのジョイント部は、
テーパー状のモノを使い、2度3度と繰り返しパテを塗ってゆく必要があります。

正直、手間はかかり、時間もかかります。
塗装仕上げの場合、その手間と時間をかけないと、いいものにはなりません。
(しかも、どれだけ丁寧にやっても、多少のクラックが入る可能性もゼロにはなりません。)
だとしても、手間と時間をかければ、それに見合った「価値」と「魅力」があるのも、また事実!
表面材の良さを活かすためには、実は下地づくりが大切なんですね

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